自宅最寄り駅前に、一軒の喫茶店がある。
私は心の中で「有象無象の集う店」と呼んでいる。
もともとは若い女性をターゲットにしていると思われる某チェーン店なのだが、我が町のその店の中心的客層は
ブレンド一杯注文して競馬新聞を読みふける中高年男性
とか
ブレンド一杯注文してひたすら煙草をふかす中高年男性
とか
ブレンド一杯注文して読み物も喫煙もせずにひたすら宙を眺める中高年男性
である。
私も病院の待ち時間中などのちょっとした時間つぶしに立ち寄ることがある。
しかし、彼らのようなストイックな注文はどうしてもできず、お茶一杯のつもりでいても必ずお茶受け的な一品をつけ足してしまう。
それが「サンノン」という名前の焼き菓子。
直径4~5cmくらいのプレーンな厚焼きクッキーで、バターの風味とほろほろとした食感が実に私好みなのである。
家でクッキーを焼く時も、基本的にはこのタイプのものを目指しているのだが、なかなか理想通りにはいかない。
サンノンの原材料には「アーモンド」の記載があり、おそらくアーモンドプードルのことだと思うので、アーモンドプードルを使うレシピを中心に検索して試している。
今回は、単純に甘すぎた。
レシピのバターが有塩だったのにうちには無塩しかなく、そのかわり塩をひとつまみいれたのだが、足りなかったっぽい。
ほろほろの食感は、型抜きとかしてる時点でもはやあんまり期待できない(捏ねて延ばしての過程で生地が締まる?)のではないかと思う。
でも、せっかく買った抜き型を使ってみたい欲求に負けてしまった。
パズル型かわいい。
次回は砂糖を控えて、生地を捏ね過ぎずぎりぎりまとめて厚切りのアイスボックスクッキーにして、焼きも極力甘めにしてみよう。
と思うのだが、バターをたくさん使う菓子はいくらカンタンでもお財布と体重に響くので、たぶんしばらく作らない。
ちなみに、今までで一番理想のほろほろに近かったクッキーは、ホットケーキミックスとバターをビニール袋で捏ねて焼くだけ、という超手抜きレシピによるものだったことはナイショである。
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