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挟み欲

うちの夫がええかっこしいなのは、俳優という職業柄ではなく、ほとんど性癖である。

その性癖から来るタブーはいくつもあるのだが、そのひとつが「弁当を持ち歩く」こと。
理由は「所帯臭い(から格好悪い)」。
とてもとても、愛妻弁当を喜んで持ち歩くようなタマではない。新婚当初からこの調子なのであった。

しかし最近になって、追加ルールが加わった。
「ただし、パンなら良い」。

握り飯はイヤだがパンなら良い。そこんところの、わかるようなわかんないような線引きが、性癖たるゆえんか。

というわけで、二人暮らしではどうしてもだぶつきがちになるパン在庫を、夫がせっせと出先で消化してくれるようになった。

せっかく外に持ち出すのなら、栄養バランス的に何かしらのおかずが、具があった方がいい。

具を挟むのに最適なパンの代表格といえばやっぱり、ハンバーガーバンズである。


ハンバーガーバンズ&ミニ山食



今回は、自家製天然酵母のおうちパン の『まるパン』レシピで作成。

粉300gのうち
1CW:150g
はるゆたかブレンド:100g
はるゆたか石臼挽き全粒粉:50g

という、いつもながら根拠のない配合。
外麦と内麦をブレンドしてしまったので、水分量がレシピ通りでは厳密にはいけないはずだと思ったが、ずぼら全開でちょろりと増やした程度。


直径9cmのイングリッシュマフィン型を使用。
これに粉をまぶした生地を入れて、天板で重しをして焼けばイングリッシュマフィンに、重しをせずのびのび膨らませればハンバーガーバンズになる、というわけである。

型が6個しかないので、8分割した生地のうち2個を
ミニパウンド型に詰めてミニ山食にしてみた。
が、結局、型に対する生地量が少なかったようで、膨らんだあとも型の外周まで届かず(←型使った意味ナシ)予定より小ぶりな仕上がりになってしまった。

でもまあ、かなりバンズっぽい。
同じ型を枠にして焼いた目玉焼きを、野菜やチーズと一緒に挟む。

さらに、型にはめて焼いた薄いパティを挟めばもう完璧にハンバーガーだが、面倒なのでハムやベーコンで代用。

これを、わざわざモ○バーガーに電話してサイズ確認をしてから業務用包材店で購入したバーガー袋で包めば、バーガー弁当の完成である。


「お、お店のやつみたいだね」
というのが、性癖が行き過ぎてすでに変態といっても過言ではない夫の、精一杯のほめ言葉なのである。
ありがとよーだ。



ミニ山食近影

【今回の脇役】

ミニ山食近影。









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